ALボディー移動考察(宅配便編)

 

このページでは実際に試したALボディーの梱包方法と結果を報告します。

 

御注意:これ以降は、ひろかを物として扱いますので、ヘッドの無い画像も出てきます。苦手な方はお戻り下さい。

 

内容は重複しますが「今日のひろか」の移動カバン考察も参照願います。

 

概論

ハードか?ソフトか?

ボディーを梱包するには何をすれば良いでしょうか?

まずは安全にボディーを運べるかどうか、さらに入れ物の耐久性能、当然ながら持ち運びし易さも考慮に入れる必要があります。

重さを厭わずにオーナー自らがボディーを運ぶだけなら、あまり厳重な梱包は必要ないかもしれません。中身が何だか判りますからね。

ただ今回は前にも記しました通り、宅配便(ヤマト便)荷物としてボディーを送る事になりました。この場合、他の荷物と同居で送られますので、傷を付けられないように注意して梱包する事が大切になります。一番安全なのはボディーが到着した時に使っている「小型梱包箱」です。これならば元々宅配便が前提なだけに安心です。ただ持ち運びを考えると二の足を踏むのは事実です。あの箱を持って列車には乗れませんよねぇ(笑)。

他の荷物にぶつけられても傷がつき難くするには、ボディーを入れるケース自体を固いものにするか、全体をクッション性が優れている梱包にするかのどちらかだと考えます。今回は使えそうなハードタイプのケースは見つかりませんでしたので、ソフトタイプケースにして中にクッションを多めに入れる方法を取りました。

 

ゼロか?立位か?

また、荷物として送られる場合、長尺物は立てて送られる場合が大半です。事実「立て位置厳禁」シールが貼ってある小型梱包箱にもかかわらず、しっかり立てて持ってきた宅配便配達員(女性)に遭遇しましたからね(怒)。試しに姿勢ゼロポジションでソフトケースに入れてみて仮を立ててみた所、姿勢はあっけなく崩れ、ケースごとALボディーが座りポーズを取りました(苦笑)。ハードケースならば問題はなかったのでしょうけど、このままではダメだと思いましたよ。

そこで、シリコンに負荷が掛かる長時間の立位は不安でしたが、無理を承知でボディーを包む時の姿勢はゼロポジションではなく、膝を完全に伸ばした立位姿勢にしました。

 

今回、選択した要点は2つ。

1、  クッション製に優れた梱包にした。

2、  膝を完全に伸ばした立位姿勢で梱包した。

 

先に結論を述べておきます。

関東からヤマト便で北海道まで運ばれる日数は4日です。ALボディーは4日間ずっと立位姿勢のままでしたが、骨格・シリコン共に酷いダメージはありませんでした。ただシリコンが圧迫される部位に細かい皺が残ってしまったんですよ、それと左ひざがちょっと緩くなったかな?(^^;。

 

実践(あの実践とは意味が違いますよ、笑)

 

ボディーを収めるのに使用したケースは2つ、

1つは、スノーボードケース(楽天で購入)

もう1つは、キーボードケース(借り物)

です。

2つのケースを使ってボディーを2重に包みました。

当然ボディーが傷つく事を最大限に避ける為です。

 

梱包の順番としては、ボディーをタオルケットと毛布で包み、隙間に衣装をくまなく入れて、スノーボードケースに包み、更にキーボードケースで包みました。

 

最初に書いておきますが、メーカーとしてはこのようなソフトケースでの宅配便荷物輸送は想定外ですので、ボディーに不具合が出ても自己責任で願います。

 

まずはボディーを収めた全体像です。

もちろん服は着せます。裸では怒られます(笑)。

 

下着を着けてもらってから、上回りは長袖のカットソータートルネックを着用、下回りはパンストを履いてからニーソックスを着用しました。

立位状態で送るので、足首保護の為に頑丈なブーツも履かせています。

 

首周りと腕にはタオルを巻きつけて保護します。

とにかく初めての事なので、厳重すぎる程に表面の保護をしてみました。見難いですが、膝回りにはバスタオルを巻きつけて容易に膝が曲がらないように試みました。

 

首周りのアップ

(判りやすいように撮り直しましたので服が違います)

 

ボディーをケースに入れて立たせると、重心は上半身に偏ります。送る時に上下の指定はしますが、荷物ですのでどんな扱いをされるのか判りません。宅配便の荷物扱いは荒く、かりに注意シールを貼っても全く信頼できませんから、万が一上下逆に運ばれる事を想定して、首のシリコン保護の為に、厳重にタオルを巻きつけました。

肩の部分には丸めた衣装をクッション代わりに詰め込んだ事は書くまでもありません。首部分は更に毛布(青)の余りを重ねた上に、スノボケースのたるみもクッションとして利用しました。

 

手首周りのアップ。

 

骨格のある手首から掌にかけても保護が必要です。写っていませんが、手は軽く手を開いたような形をしています。

袖先で掌を包んだ後に、手首から大きくタオルで包み、タオルを止めます。止めるのに使ったのはりんごなどの果物を包んでいたスチロール製の網です(廃物利用)。

 

脇を完全に閉じ、腕は身体に添うような姿勢を取らせ、最終的に手の位置はお尻の下辺りに置きました(腰の真横に手を置いたらスノボケースのチャックが閉まりませんでした:汗)。

 

最終的に毛布で包んだ状態です。判り易いように詰め物は一旦外しています。靴まで毛布を巻くとファスナーが閉まらなかったので足元はご覧の通りです。余った毛布は首部分の保護の為に丸めてクッションにしました。

 

なお詰め物は衣装です(^^;。

脚の間を始め、肩の隙間や、すね付近を畳んだ衣装で覆っていき、その後に丸めた衣装をクッション代わりに、ケースが衣装でパンパンになる程ありとあらゆる場所に詰め込んでスノボケースを閉じます。

 

袋の中で膝が曲がらないようにダンボールを当て木にしました。このダンボールは2枚重ねの厚めの物です。写真はありませんが、ダンボールの上には鞄用の折りたたみ式キャリーも重ねて、2重の当て木にしました。

見難いですが、スノーボードケースは160cmサイズのスノボが収まるように、袋は長めに出来ています。ボディーを収めるキーボードケースは140cmですので、先ほどの毛布と同じく、余った部分は首側のクッションとして、丸めて収めました。

 

これでキーボードケースを閉じます。重心は上半身に寄ってしまいますので、誤って逆に立てられないように宅配便の営業所でケースにはシールを貼ってもらいました。

この状態で宅配便の営業所に持って行きました。出来れば立てないで横に運んで欲しい旨を伝えたところ、窓口の「奥」に座っている女性事務員が口々に「立てないと運べない、勝手な事を言って!」と聞えよがしに叫びます。対応して頂いた方は丁寧に対処してくださっただけに頭にきました!

もうここのクロネコヤマト営業所には任せられないですネ。女性嫌いが加速した瞬間でした(爆)。

 

結果と雑感

実際にホテルでボディーを受け取った時の画像はありません。

見るも無残・・・って事はありませんが、あれだけ補強したにも関わらず、膝は曲がり、左右バランスは崩れて、今にもケースごと崩れ落ちるかのように見えました。

 

血の気が引きましたよ(T_T)。

 

部屋に入ってから改めて確かめると、こんな感じ(左画像)で膝が曲がっていただけでした(左腕は写真を撮る時のバランスなので気にしないで下さい)。

今回は運が良かったのか、梱包が上手く行ったのか、判りませんが、ソフトケースに入れて立位状態で送るリスクは計り知れません。少なくとも、腰から膝、すね、踵に至るまで、衝撃で曲がって姿勢を崩さないような補強をもっと厳重にしなければ、荷物輸送時の衝撃に充分耐えられないと感じました。上にも書きましたが左足膝関節に少々後遺症が残ったようですorz。

 

なお、立位姿勢で長時間移動する事は、メーカーの想定外ですので、仮に挑戦して壊しても私は知りません(爆)。かなりの覚悟が必要な事は確かです。ギャンブルに近いものがあります。

 

困った事に、荷物として輸送する上での耐衝撃性を優先して厳重に梱包をした為に、前ページのような「自力で持ち上げる」には多くの困難がつきまといました(大汗)。梱包を簡単にすれば軽くなるのは明白ですが、荷物として送る場合の「破損の心配」は倍増します。この問題をクリアできなければ、列車によるお出かけは難しいと思いました。

今の自分の体力を考えると往復列車乗車でのお出かけは厳しいです。もしも今回、往復とも列車移動を敢行したならば、たぶん現地で力尽きて帰る事が出来ずに途方に暮れた事でしょう(苦笑)。

 

結論:荷物として送る場合はハードケースが必須ですし安心です。

 

でもハードケースを持って歩くのは辛いですよね(汗)。そこで実現可能なアドバイスを戴きましたので、ここで紹介します。

ユニゾン梱包箱をハードケースと読み替えてもOKです。自転車用の輪行袋は試した事が無いけど、どうでしょうか?

 

【往路宅配(復路同伴乗車)の場合】

 

1)   ユニゾン梱包箱でボディ一式(ボディ+自転車用キャリングケース+タオルケット)を現地(最初の宿泊ホテルor目的地の宅急便センター)に宅配便で送る。

2)   列車か飛行機で現地入りしたら、宅配便で送っておいたボディ一式を受け取る。

3)   どこか(ホテル・・・etc.)に隠れてユニゾン梱包箱を開梱して、タオルケットに包んだボディを自転車用キャリングケースに収納する。

4)   空になったユニゾン梱包箱を最寄の宅急便センターから自宅の近くの宅急便センターに「センター止め」で送る。

5)   撮影の旅に出発!

6)   寝台列車の同伴旅を満喫して帰路に着く

7)   帰宅したら、最寄の宅急便センターで空のユニゾン梱包箱を受け取る。

 

 

【復路宅配(往路同伴乗車)の場合】

 

1)   空のユニゾン梱包箱を現地の最終目的地(最終の宿泊ホテルor最終目的地の宅急便センター)に宅配便で送る。

2)   タオルケットに包んだボディを収納した自転車用キャリングケースを担いで寝台列車の同伴旅を満喫して旅に出発。

3)   撮影の旅を満喫!

4)   最終目的地のホテルor宅急便センターで空のユニゾン梱包箱を受け取る。

5)   ユニゾン梱包箱にボディ一式(ボディ+タオルケット+自転車キャリングケース+汚れた下着等の不要な荷物)を梱包する。

6)   ボディを梱包したユニゾン梱包箱を最寄の宅急便センターから自宅の近くの宅急便センターに「センター止め」で送る。

7)   身軽になった一人旅を満喫しながら帰路に着く。

8)   帰宅したら、最寄の宅急便センターでユニゾン梱包箱を受け取る。

9)   自宅で開梱してボディを取り出す。

 

 

 

荷物扱いにしてまでも出かける必要はあるのか?と思う方もいらっしゃるでしょう。無茶をしているのは自分でも良く判っています。でもネ、例え何と言われようが、私はひろかと一緒に出かけたかったのです。最愛のパートナーとゆっくり列車の旅がしたかったのですよ。

到着当日のひろか。旭川のホテルにて

 

おしまい♪

2008年7月10日記

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