知っておいて損は無い、お迎え後の話。

 

 

 

ボタンを押して注文を確定すれば、娘さんが届くまでの間「悶々とした日々」を過ごす訳ですが、いざ娘さんと対面して最初に驚くのか感動するのか失望するのか、それは人それぞれ抱く感想が違いますので個々人にお任せします(爆)。

私の体験談も母屋に書きましたので省略します(^^;

 

 

何を揃えておけば完全なのか?では無くて、とりあえずコレだけ買っておけば何とかなる程度に考えてください。たぶん実際にお迎えした後にいろいろと必要に迫られる場合が出てくると思います。

    ベビーパウダーおよびバフ(下記に項目あり)。

    ウイッグブラシ(同梱の場合多し)とウイッグ用のメンテナンススプレーは必須でしょうか。

    衣装=バンザイができないので最初は着せやすい前開きのパジャマやシャツをお勧めします。

    シーツやタオルケット。Dollの保管場所とも関係しますけれど、全身を包めるような毛羽立ちや模様の無い薄い色の1枚モノ。(常にベットやソファーの上に居る場合を除く)

    低反発クッション。お尻がつぶれないようにする為の保護(常に寝かせて置く場合を除く)

 

化粧品やアクセサリーは慣れてからでも遅くはありません。まっ裸で居てもらう場合を除いて、下着や衣装はもちろんの事、我が家では埃避けに全身が包めるようなネル地のシーツを使っています。最初は前開きのパジャマだけしか買わなかった方も居ます(^^;←おまえだっ。

そもそも女性用の下着や衣装なんてリアル店舗で買えな〜い!(絶叫)と言う方はWeb通販を駆使してください。また、いきなり女性向けの下着通販サイトは気が重いと感じるならば、サイズや素材がイマイチではありますが、例えばコスプレ専門店ジョークグッズ販売店でも扱っていますので、少しは敷居が低いかもしれません。通販サイトでも男性・女性、共に品物を扱っているサイトならば、混ぜて買う方法もあります。ただまぁ通販の場合は、余程運が悪くなければ面は割れませんので、素直に女性向け商品の通販サイトに頼った方が良いかもしれません。因みに私は本名(=男性名)で登録しました!!!ここで家族同居の方に注意して欲しいのは「通販カタログ」が送られてくる場合がある事です。いちおう家族にナイショであるのに、ある日ポストに自分の宛名で「女性向け通販カタログ」が入っていた日には、背筋が寒くなりますよ(経験談)。気をつけましょう〜。

なお、リアル店舗で買える方は「漢(=おとこ)」の称号を差し上げたいと思います。私はヘタレなのでWeb通販専門です(苦笑)。女性向けの衣装カタログを眺めて、モデルの顔やスタイルよりも衣装サイズや素材に目が向くようになると、もう立派なドーラーです(笑)。湯水の如く衣装代を使う事を「ユミザー」と言うそうですよ。

 

事前に必ずベビーパウダーを用意します。

シリコンな娘さんは、着いた当初はサラサラなお肌の場合(ユニゾンAL)もありますし、既にベタついているお肌の場合(オリエント柔Jewel)もあります。大切なメンテナンスの1つに「ベビーパウダーの撒布(通称:パフパフ)」があります。Jewelを購入した時には付属品にベビーパウダーはありませんでした。ただ事前に知っていましたので「ドラッグストアー(マツキヨなど)」のベビー用品売り場で、ベビーパウダーとパフは買い揃えました。ALボディーを購入した時には付属品にベビーパウダーとパフが同梱されていたのに驚いた記憶があります。でも同梱のパフは少し使い辛いかな?出来れば毛足の長いタイプのバフを別途購入する事をお勧めします(苦笑)。また、カネボウや資生堂を始め、香りのついた化粧品用のパウダーも販売されていますので、グレードアップを狙うならお勧めかもしれません。楽天で「ボディー パウダー」と検索すると数多くの商品がヒットします。でも香りは通販じゃ判らないからハズレを引くかもしれませんね。

語り尽くされていますが、ベビーパウダーをシリコンのお肌に撒布すると、表面のブリードが押さえられ埃も取れますので、シリコン娘をお迎えした場合は、この作業を避ける事は出来ません。必須です。

ただしどの程度の間隔でパフパフをすれば良いのかの約束事はありませんので、毎週決まった曜日にするも良し、1ヶ月に1度するも良し、気がついた時にするも良し、ユーザーに任されていますので神経質になる必要は無いと思いますけど、この作業が面倒臭く感じたら「お別れの黄色信号」が点滅しているのかも!?しれません(笑)。

 

どんな具合にパフパフすれば良いのか?

私が思うに、それもお任せで大丈夫だと感じます。お迎え当初はまさに粉が部屋中に舞うくらいに懸命にベビーパウダーを叩いていました(笑)。或る時、そんなに強く叩く必要は無いのかも?と思いまして、今では粉で表面を軽くなでるようにしています。表面の油分が抑えられ、尚且つ表面についた埃が取れれば問題は無いように思います。

お風呂に入れるのはメンテナンスと言うよりもコミュニケーションの意味合いが強いですし、頻繁に風呂に入れるとシリコン内部の油分が早く抜けますので、あまり風呂に入れるのも考えものかもしれないと思います。ただ「お風呂遊び」は楽しいです、病み付きになります(^^)

 

服のサイズには注意しましょう

 

お迎えボタンをポチッと押してから娘さんが来るまでの間、悶々とした日々を過ごしている時に、もしかすると洋服の通販サイトを眺める機会があるかもしれません。仮にコスプレの趣味がないとしても、色とりどりの可愛らしいお洋服を眺めているだけで、いろいろと妄想が膨らんできます(笑)。しかし市販サイズの7号や9号をそのまま着て貰えるDollはオリエントやすらぎやアンジェやフォーウッズなどの大人ボディーの一部が該当するだけです。袖が長かったり肩幅が合っても胸囲が合わなかったり、意外と苦労は多いものです。

じつは、金ラメ銀ラメ衣装のラメがシリコンに貼りつくと意外に落ちません(=取れません)。この手の衣装が好きな方は注意しましょう。[執筆中]

 

 

「寄せて・上げて」ができるのはフォーウッズDollだけ

 

もしブラジャーを買ったならば、必ずカップのワイヤーを外しましょう。さもないと跡が残る場合もあります(苦笑)。バストが柔らかくなったとは言え、初めからほぼ下着補正を必要としない造形となっている為に、無理にワイヤー入りブラで寄せて上げて“の補正をしたままの状態で放置すると、胸にワイヤーの跡が残ります。跡は自然に治りません(笑)。またリアル同様に時間が経つと垂れてくるDollもあるそうですが、その場合も常に下着で補正するのではなく、撮影時のみ補正して撮影終了後に外すくらいの注意は必要と思われます。[執筆中]

 

 

 

開封注意!!

 

これは当たり前の事と思っていますが、チョッと噂を聞きましたので、最初に注意を書いておかないといけないかもしれません。

 

1:箱は立てたままではなくて寝かせましょう。

2:開封はカッターなどの刃物を使わずに、ガムテープは手で剥がしましょう。

 

オリエントの箱は冷蔵庫か本棚並みの直方体(左画像)ですから、寝かせるのは無理な話ですが、例えばユニゾンは細長い箱(右画像)なので、意外に宅配便屋さんが立てて運んでくるのですよ。それをそのまま立てた状態で開けるとえらい事になりますので、必ず箱は正しい向きで寝かせて開封(右画像)します。また箱のガムテープを剥がす時には刃物は使わないで開封します。ユニゾンは固めのダンボールが1枚入っていますので、余程深く刃物を立てない限りは大丈夫かもしれませんが、以前オリエントの箱を開ける時に、箱の中で椅子に座っている状態ではなくて、手前に崩れ落ちた状態で収まっていまして、危うく新品のボディーを裂いてしまうところだった危険な体験をしました。上記リンクでお迎えの時の様子を書きましたので、併せて参照していただければ幸いです。

中にはこの箱を上下ひっくり返しに運んでくる宅配便屋も居ますし、チャンと運んでくるとは限りませんので、くれぐれもご注意の程をお願いします。ただし段ボール箱の内部は各部補強が為されていますから、ドールが壊れている確立は少ないと思います(でもゼロではない!)。しかも保障は各ドライバーが負う制度になっているようですので、営業所に掛け合っても直ぐには対処をして貰えません。ここで躓くと、あっという間に悲しい想い出に大変身しますので、何よりも最初の一歩、始めが肝心です。心配ならば写真を必ず撮っておきましょう〜。記録になるし、後々に役立つかも!(^^)

もしも、フロアーや廊下を移動させる場合は「毛布」を箱の下に挟んでズリズリと引っ張ると、箱を持ち上げずに済みます。

 

 

お風呂遊び注意

 

上にも少し書きましたけど、激しく汚れてしまった場合は別として頻繁にお風呂へ入れる必要はありません。しかし「一緒にお風呂に入る」のは至福です(^^)。もぅたまらなく病み付きになります(爆)。シリコン娘を迎えた方だけに許された特権と書いても好いでしょう。それだけ、楽しいお遊びです。石鹸でボディーを入念に洗いながら「あっゴメン手が滑っちゃったぁ」(^^;←馬鹿丸出し。

 

え〜と(汗)、お風呂へ入れる場合の注意としては、肩より上にお湯をかけない事、ヘッドにお湯をかけない事、の2点を挙げておきます。要はボディー及びヘッドの内部に水分が浸入しないように注意しなければいけません。首のジョイント部分、及びヘッドのジョイント部分、この2つからお湯が侵入してこないような入浴方法が求められます。頭からザバーとお湯を掛けるのは厳禁です!個人的にはヘッドをつけたままの方が、むしろお湯が掛からないように思えますので、今でもヘッドをつけたまま入浴して貰っていますが、例えれば「半身浴」のような雰囲気です。

Dollは意外に軽くてお風呂の中でも浮いてしまいます。湯船の中では軽いけど、風呂から上げる時は重いし、浴槽内や洗い場は滑りやすいし、その辺の加減は馴れが必要なのかもしれません。一歩間違えばお風呂の中でオーナーが頭を打って「さようなら」する危険も無いとは言えませんので、充分注意してお風呂遊びを楽しんでください。

何らかの理由でDollに怪我をさせてしまって、手術をした場合は悲しいかな「お風呂厳禁」でしょう。

 

最後に「もしも、ボディーやヘッドの内部に水が入ってしまったら、どうなるのか?」について書いておきます。

残念ながら、内部に入った水を完全に乾かす事は不可能です。

Dollの内部は、骨格の周りに発泡ウレタンが充填されて、表面をシリコンで覆ってあります。内部に入った水は発泡ウレタンに染みこんで留まり、時間の経過と共に水分が腐敗していきます。ご想像の通り、腐敗した水分はカビや雑菌の温床となり、腐敗臭を出しながら内部のウレタンを崩壊させます。悲しいかな二度と元には戻りません。最悪ボディーは買い換えれば済みますが、ヘッドは唯一無二ですので、永遠なる別れを体験せざるを得ない状況に追い込まれる事になります(−人−)南無。

 

 

とにかく滑ります

 

上のベビーパウダーと関連する事柄ですが、シリコンな娘と一緒に遊んだ後は、知らず知らずにブリードが我々の身体にくっつきます。フロアーで靴下を履いている場合は注意をしないと、滑ります!(経験談)。特にえっちぃな事をした後は疲れていて注意力が散漫になりますので充分気をつけてください(笑)。撮影した後の床にもブリードが付きますから注意しましょう。ホントつるつる滑るんですよ。

 

 

添寝の注意点

 

1つの布団で一緒に眠るのが添寝です。そんなの知っとるわぃ=●)))o;)ゴフッ。

その昔、御大のBBSで「添寝の姿勢」に関して大いに盛り上がったのを・・・覚えている方も少なくなったかもしれません。どんな体勢を取って貰うのか?に約束事はありません。ご自由にお願いします(笑)。その時の注意点を何点か列挙してみましょう。

    ウィッグの痛みを防ぐ

普段セミロングやロングの髪ならば特に、寝ているうちにクチャクチャになってしまうのは火を見るよりも明らかです。添寝専用としてショートウイッグを用意している方もいらっしゃいます。ナイトキャップを被って貰うのも良いでしょう。毛布やシーツを頭かすっぽり被せてぐるぐる巻きにしてしまう方も居ます。(^^;はーい。(←顔が見えないのが難)。寝る時だけウイッグを外すのが手っ取り早いのですが、それはチョッと気まずいですよね。慣れればOK!?

    風邪をひくのを防ぐ

オーナーさんが!です。これは冬場限定の話。一晩中部屋の中を暖めている場合はまだ良いのですが、冬場のシリコンボディーは風邪をひいた時の熱冷ましに最適なほど冷えますので、自らの体温でパートナーを暖めて且つ輻射熱で自身も暖まるほど情熱的な方を除いて、厚手のパジャマを着て貰ったり(=我家はパジャマが最初の衣装でした!)、電気毛布や電気寝袋を使ったり、何らかの方法で冷えを防ぎましょう。

    骨折を防ぐ

大柄な方や寝相の悪い方は特に注意が必要です。布団やベットから蹴り出したり、逆に自分が外で寝ていたりする程度ならば大丈夫でしょうが、抱きしめたまま眠ってしまい、パートナーの腕や足を逆関節方向に体重をかけて押しつぶしてしまって、朝目が覚めたら骨折していた(関節技を掛けていた?)話を聞いたことがあります(苦笑)。寝相に関しては何とも解決策が見つかりませんので、パートナーを毛布で包むか、寝袋に入って貰うしか無さそうですね(^^;

 

 

 

ウイッグのブラッシング

 

私は髪が短いので普段ブラシや櫛は全く使いません。ウイッグ(かつら)なんて見たことも触った事もありませんでした。

恥を忍んで書きますと、娘さんをお迎えして初めてウイッグにブラシを当てました。当初「人が使うのと同じように」ウイッグにブラシを強く当てまして、思い切り引っ張りましたら、ウイッグの網目にブラシが引っかかって大変な事になってしまいした(大汗)。

ウイッグにブラシを当てる場合は、ホンの軽く毛先に触れるようにしなければブラッシングが出来ないと気がついたのは、失敗を重ねた経験からでした(苦笑)。だって人に聞く訳にはいかなかったし、どこにもそんな事書いてなかったし、何で人みたいにブラッシングできないんだろうって・・・(T_T)。これを読んだ方は気をつけてくださいネ。自分のような失敗はしないでください。ウイッグと地毛は違います〜。ウイッグの表皮は網目です〜。ブラッシングと書くよりも気持ちは「エアーブラッシング!?でしょうかねぇ。「エアーギター」ってあるでしょ、ギターを持っている気分でギターを演奏する、あれ。

そんな気分でウイッグの表面に軽くブラシが触れる程度でLet’sエアーブラッシング!!!

え゛っ!?みんな知ってた?自分知らなかったよぉorz。今でもブラシは横にして軽くなでる感じで使ってます(^^;

 

別途、ウィッグは、ヘッドからにじみ出るオイルブリードによって、どうしても痛んでしまいます。無理なブラッシングを続けていても、同じく痛みは早いので、材質にも拠りますが「消耗品」と割り切った方が良い場合もあります。

 

 

同伴オフ会での注意点を1つ

 

かつてはta-bo御大のサイトを中心に動いていた等身大Doll界でしたから、それぞれの注意点は御大のサイトでその都度触れられていました。しかし今はそれが薄れて無くなりつつありますので、知らないでトラブルになる話も聞こえてきます。お迎え初心者の方やお迎え前の方に、事前に知っておいて欲しい事!それは他のオーナーさんのDollには勝手に触れない事!これはとても大事です。それぞれ自らの愛するDollです。単なる物体として接する方から、大切なパートナーして接する方まで様々です。自分の考えが当てはまるのは自分のDollだけです。もしも他人のDollに触れる場合は必ず相手のオーナーさんに一声かけて許可を貰ってからにしましょう。それでも顔や胸に触るのはご法度です。いきなり腕や足を曲げるのもご法度です。ドーラーの想いは多種多様です。「たかがドールで煩い事を言うなよ」っと他人の想いに共感できない方はオフ会に出ないか、同じ感覚のドーラー同士で集まりましょう。かつて当たり前に守られてきたこの約束は、これからも各自絶対に守って欲しいと願っています。もしも、この文章を読んで「面倒だな」と思ったら、悪い事を言いません。同伴オフは止めて飲みオフ会だけにしておいた方が無難です。

少々キツイ表現になりましたが、無用なトラブルを避ける為にも、同伴オフ会へ出る時には是非!守ってください。

 

 

 

ポージング保持機能Dollだけに必要なメンテナンス

 

シリコン製ポージングボディーでは、多種多様なポーズを繰り返し取らせ続けていると、どうしても関節に緩みが生じます。その緩みは関節を動かす頻度にも拠りますが、これは現行全社のポージングボディーに共通する事柄です。問題なのはココからです。

関節が緩めば当然ながら保持できるポーズが限られてきます。それを元の保持力に戻すにはメーカーでメンテナンスをしてもらうか?自分でメンテナンスをするか?或いは保持力を戻さずにそのまま使い続けるかの選択になります。もちろんモデラー系・エンジニア系の方ならば自分で出来る方もいらっしゃると思いますが、大半の方はメーカーでメンテナンスをしてもらう他ありません。

ただメンテナンスを引き受けてくれるかどうかはメーカーの考えにも拠りますので、果たして全てのメーカーが等しくメンテナンスを引き受けてくれるのか?が疑問です。少なくともユニゾンは引き受けてくれますが、担当者の体調が優れないと直ぐに音信不通になってしまう点だけが困りものです。またシリコンアートも引き受けてくれるそうです。数年前の体験になりますがオリエントのSRでは堂々と「保持力を失ったらフリーよりも関節が緩くなりますが宜しいですか?」と言われました。これって「メーカーメンテナンスしない」のと同義語じゃないのか?と思いますけど???それは穿った考えでしょうか(^^;

 

どうも一部のメーカーは「売っておしまい」と思っているようですが、我々ユーザー側はDollをお迎えしておしまい、じゃなくてそこから一緒に長い間を暮らす訳ですから、万が一の時や常日頃のメンテナンスに対応してくれるメーカーを選ぶのは、とても大切な事だと思います。

ぶっちゃけ、高い買い物をするのですから例え弱小メーカーでもアフターケアーがしっかりしている方が心強いですよね。

 

それと、これは書いておかないと片手落ちになります。

関節トルクの調整は皮膚を「切開」しなければなりません。切開痕はほとんど目立ちませんが、最愛のパートナーに傷をつける刃物を当てるのが心情的に嫌な方は、残念ながらトルク調整は諦める事をお勧めします。

 

因みに日常普通に使っている(含む実践)場合は、関節の緩みはほぼ生じません

これがサイトを開設して日々ポージング保持を繰り返しているとガラッと変わります。例えば通常12年は問題なく過ごせる場合でも、特に我家はご覧の通り!時にはボディーの限界まで目一杯(笑)に、毎週更新する分の撮影とポージングを繰り返していますので、どうしても普通の方よりも早く緩みが生じてしまいます。その時はメーカーに連絡してメンテナンスをお願いしています。別に毎回「究極のポーズ」が出来なくても構わなければ、それほど気にする必要は無いのですけれどね(苦笑)。うちのV3ボディーは5年ノーメンテナンスでしたが、何とか通常使用が可能でした。

ただ、ポーズ保持力の落ち方はメーカーによって異なりますし、中古購入の方は要注意!です。

 

 

ゼロ・ポジション、の話

 

 

ゼロ・ポジションとは、シリコン製ボディーを作成する時にシリコンを流し込んだ時の姿勢を言い、普段Dollを保管する場合に、一番ボディーに負荷が掛からない状態です。

普段からベットに寝て貰っている場合なら良いのでしょうが、うちは布団なので通常は左の画像のようにソファーに座って貰っています。オレンジ色のイスはマンボウソファーで、脇を少しだけ開き、肘・腰・膝を少しだけ曲げた状態で保管するのが一番ボディーに負担を掛けません。少し見難いですが、背中とお尻とフトモモは座面に接している方が望ましいと思います。実際、お尻に一番重心が掛かりますので、あまり硬い場所に長時間保管していると、お尻が重さで潰れますので御注意を。

    (←左の写真は靴を履かせていますが、原則として靴は脱がせて保管します。)

仰向けに寝かせるように保管する場合も、背中とお尻の下には必ずクッションや毛布を敷く必要があると思います。(お尻の下には低反発クッションがお勧めです。)

 

また、立位での保管はお勧めしません。

残念ながら、現行のボディーでは足の裏のシリコンが長時間の立位に耐えられるほど、丈夫にはなっていません。長時間の立位によって体重を耐え切れなくなった足の裏のシリコンは、潰れて偏平足になるだけでなく、亀裂を生じ裂けてしまいます。中古Dollでたまに足の裏が裂けているのはコレが原因と思われます。

 

経験を1つ。

以前使っていたマンボウソファーは画像のタイプ(グランドマンボウ)よりも簡略な製品でして、うっかりクッションの座面と足載せの間で立ち上がったところ(私がネ:汗)内部のクッションが裂けて表面の布地に直接ステンレスパイプが当たるようになってしまいました。そのまま直さずにDollを乗せて保管しておいたところ、ステンレスパイプが接していたフトモモにくっきりと凹みがついてしまいました。残念ながら凹んだシリコンは自然には治る事無く凹んだままでして、それを発見した時には気分も凹みました(苦笑)。御注意下さい。

 

色移り!注意

 

色移りってのは「濃い目の洋服を着て貰ったまま(着せたまま)にしていたら、ボディーにシミができちゃったorz」な話です。一番色移りがしやすいのジーンズ系ですね。特にソフトボディー(現セパレート)では、ホンとわずか数分で驚くほど服の色がボディーに移ります。シリコンの場合は、そこまで極端ではありませんけど、ジーンズの他に濃い目の色の服は要注意です。濃い目の服は一緒に遊ぶ時や撮影する時だけにして、普段は白か薄いクリーム系のTシャツやパジャマや下着をつけるようにお勧めしておきます。後で泣いても遅いです・・・。小悪魔っぽい濃い色の下着をつけたまま、1週間ほどそのままにしていたら、しっかりと色が移りました!(T_T)。移ったら最後!取れないんですよっ!?漂白剤入りの洗剤で落とす事が出来るらしい話も聞きましたが残念ながら試していません。

ただし軽い色移りであれば、時間が経つと自然に消えます。しかし特に濃い目の場合はうっすら残って消えません(泣)。

もしも、自由に服を洗える環境に居る場合(家族同居ですと洗えないんです:泣)、必ず洗濯した服を着せてください。また洗えない場合は、撮影が終わった後に直ぐに着替えさせましょう。

 

 

結局は「着せ替え注意」なんだな

 

別名:破壊魔と呼ばれた私が、シリコンボディーの取り扱いについて皆様にアドバイスをするとすれば、もしも長く長く購入したままで居て欲しいなら、着せ替えはさせない方が良い、ポーズは一切取らせない方が良い、極論すればこれに尽きます(苦笑)。コレって自己否定しているようですけど、確かに一切動かさなければ怪我をさせる必要はありません。逆に言えば、動かせば動かすほど、どんなに注意していても、遅かれ早かれ怪我をさせてしまいます。これは前の頁でも書きましたが、シリコンに覆われた内部の骨格構造を理解しているか?していないか?でも大違いです。熱中している時の人間の力加減は意外にも大きいもので、関節が動かない?と思い込んで無理に力を掛けてしまう失敗が大変多く見受けられます(経験談でもあります:汗)。関節が動かない?と思ったら、どんなに急いでいても必ず一旦休憩を入れて、自らの頭を冷やす事!!!これがポイントでしょう。

まずは説明書を熟読してください。取り扱いのポイントにしっかり目を通してください。わからない場合は先達に聞きましょう。

 

あっそうそう、それと衣装選びのコツもあります。セーターやTシャツなど、頭から被るような衣装や、身体にピッタリするような衣装は、着替え時にボディーへかなりの負担が掛かります。慣れるまで待ってから着せるか、最初から服の背中を切って見えない場所を洗濯バサミで止めて撮影するか、くらいの覚悟と思いきりは必要でしょう。

 

 

 

 

怪我をさせてしまった時の対処方法

 

 

ボキッとかゴキッとか、嫌な音がして関節がぷらんぷらんになってしまったら、絶対に無理ではありませんが、基本的には自分で治すことは不可能です。これは通称「骨折」と言いまして、たいていはジョイント部分の付け根が割れてしまっています。直ぐにメーカーへ連絡し入院手術の手続きをします。件名は「怪我をさせました」や「骨折させました」「修理をお願いします」でも何でも良いですが、緊急事態が直ぐに解る端的な表現にします。

初めて骨折させた時は、たぶん“頭の中真っ白”“顔面蒼白”(オーナーが)でしょう(^^;←笑い事ではない。

冷静になれと書いても無理な話ではありますが、まずは冷静になって何処をどのように動かしたのか?を思い出してください。これは次回(治ってから)同じ過ちを繰り返さない為の重要な点です。辛いでしょうが、できれば怪我をした部位の周辺の写真を撮影しておいてください。メーカーさんにメールをして説明する時に写真添付をしても良いでしょう。

メーカー側は、骨折の状態を見れば、大抵「何をどう間違って骨折させたか」は解りますので、どのような原因で骨折させてしまったのか?を尋ねてみてください。「そんなムチャはしていない」と思うでしょうが、知らない内にムチャをさせたから骨折してしまった事実は曲げようがありません。自分では「大丈夫(または通常通り)と思っていても、じつは間違った扱い方をしていた。」その事実を次に繋げて怪我をさせない取り扱いを学んで戴きたいと思います。愛する娘(Doll)を傷物にしてしまった責任は一生涯掛けて償ってください!(笑)

 

敢えて一言:関節は斜めに動かしたら負け!(謎)

 

たぶん球体自在関節を採用しているメーカーは無いと思われます。ほぼ一方向にしか曲がらないジョイントに回転ジョイントを組み合わせて関節にしていると思いますので、常時「ジョイントの向き」に気を配って上下・左右の一方向へ確実に力を加えていかないと、簡単に骨折しますよ。ジョイントはこっちを向いているはず、えぃっ、ボキッッッ・・・(T_T)、ってネ(苦笑)

Dollの取り扱いって、じつはメーカーごとに微妙な違いがあるのです。

例えば、オリエントならばポージング固定できる範囲が他社と比べて劣っていても、万人向けの耐久性重視の設計ですし、ユニゾンならば、軽量化と多機能を極限まで追及していますので、かなりシビアな取り扱いを要求されます。これは制作上のコンセプトの違いでして、A社で通用した取り扱いはB社ではご法度だったりします(笑)。これを心得ていないと何度も同じ過ちを繰り返す事になりますので、ご注意の程を!

 

次ページでは、個人でできる範囲の補修と修理の話をいたしましょう。

 

 

化粧品の話

 

昔々、まだDollが初々しかった頃は、市販化粧品を弾いてしまってノリませんでした。その経験からシリコンヘッドに化粧品は使え無いと考えていましたが、何時の頃からかヘッドの油分が抜けて、化粧がのる様になりました(大汗)。それだけ経年が進んだ訳でありますが・・・(遠い目)。見えない場所で試してみる事は言うまでも無く、メイク落としでヘッドの塗装が落ちる場合も無きにしもあらずです。この辺りは責任を持てませんので自己責任でお願いします。

(執筆中)

 

20081020日 記

2009221日 追記

2009630日 追記

201047日 追記

201153日 追記

201218日 追記

2014623日 追記

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